9月の感染症情報|はせがわ小児科 京都市上京区 千本一条

感染症情報

9月の感染症情報

2024年09月01日現在の感染症情報

新型コロナ情報

 新型コロナ患者は多くはありませんが、一定数は見られ、終息傾向はありません。当院でも中学生以上で発熱を主訴に受診された方にコロナ陽性例がみられますが重症例はありません。ただ、高齢者への感染には注意が必要です。

手足口病

 手足口病が例年にないほど流行しています。お子さんから両親、祖父母に感染した例が見られています。大人が感染すると、高熱が続く、重症の口内炎、足底の発疹が痛くて歩きづらいなど、乳幼児より重症になる傾向があります。解熱剤以外に治療薬はありません。便や唾液を介して感染します。おむつ替え後の手洗い、感染児とタオルの共用をしないなどが唯一の予防策です。

マイコプラズマ感染症

 マイコプラズマは主に呼吸器感染症、特に肺炎の原因となります。主な症状は、しつこくて乾いた咳と発熱です。肺炎に至るケースが多いのですが、ほかの肺炎と比較すると症状が軽いという特徴があります。肺炎を起こしていても比較的元気です。また乳幼児は罹りにくく、小学生以上の児に多い傾向があります。抗生剤が有効ですが、最近は抗生剤が効きにくいタイプが増えています。迅速検査が可能です。