12月の感染症情報|はせがわ小児科 京都市上京区 千本一条

感染症情報

12月の感染症情報

2024年12月02日現在の感染症情報

マイコプラズマ感染症

 マイコプラズマによる気管支炎、肺炎の5歳以上のお子さんが依然として多く、減少の気配は見えません。主な症状は、しつこくて乾いた咳と持続する発熱です。発熱は高熱ではなく、昼間は解熱しているが夜になると38度台の発熱が見られるパターンが多いようです。乳幼児は罹りにくく、小学生以上の児に多い傾向があります。抗生剤が有効ですが、最近は抗生剤が効きにくいタイプが増えています。迅速検査が可能です。

インフルエンザ

 京都府でも流行宣言がされました。医院周辺の保育園ではまだそれほど患者はみられません。今後年末年始にかけて増加してくることが予想されます。マスク着用をしている人は減りましたが、人混みに出かけるときはマスクをした方がいいでしょう。帰宅後はうがい手洗いの習慣をつけましょう。

伝染性紅斑(りんご病)

 関東を中心に流行しており、当院周囲でも散見されるようになりました。りんご病とはヒトパルボウイルスB19による感染症です。このウイルスに感染すると10~20日の潜伏期間を経て、両方の頬に紅斑と体にレースや網目状の赤い発疹が生じ、続いて腕や足にも同様の発疹が現れます。通常は小児の間で流行する症状の軽い感染症ですが、妊娠初期の女性が初めて感染すると、胎児に影響が出ることが知られています。